カテゴリ:京都( 40 )

藤井孫兵衛

《藤井孫兵衛 菱屋 五車楼
 創業者は孫兵衛. 近江大津の出身. 漢学者岩垣松苗の家で学僕をしていたが, のちに同家の著述ものを譲り受けて, 明和年間(1764〜71)に出版したのが始まりといわれる. 五車楼は12代続いた書肆で, 代々孫兵衛を継承した. 8代目のときが明治維新改革の時期で, 国学や漢学の旺盛期になったことから, 五車楼版の『国史略』や『十八史略』などが読書界人気の中心になった. また中学校, 師範学校の学制施行により, 教科書に採用されるなど9代目のころ全盛期となった. 9代目は病気のため42歳で死去, 長男泰二が4歳で10代目を継ぎ42歳で死去, 弟が11代目を継いだが30代で死去したのち閉店》(『京都出版史』日本書籍出版協会京都支部、1991)

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発行書目

藤井孫兵衛

評註校訂神皇正統記 源親房 藤井孫兵衛 慶応1跋
立齋先生標題觧註音釋十八史略 曾先之 藤井孫兵衞 明治3.11
京都学校記 福沢諭吉 藤井孫兵衛 1872
国史略訓蒙 安富国民 藤井孫兵衛〔ほか〕 1873
國史略 源松苗 藤井孫兵衛 明治7.5
増補元明史略 後藤世鈞[他] 藤井孫兵衛 1875
助語審象 三宅橘園(邦) 藤井孫兵衛 明9.5
助字詳解 皆川愿伯恭 藤井孫兵衛 明治9.5
実字解. 〔初編〕,2編 皆川淇園 藤井孫兵衛等 〔明治--〕
虚字解 皆川淇園[他]  藤井孫兵衛 1876
続虚字解 皆川淇園[他] 藤井孫兵衛 1876
日本政記便蒙 尾本源吉郎 藤井孫兵衛  明治9.12
標註国史略訳解 松平直温 藤井孫兵衛〔ほか〕 明13.8
楷書千字文 平清水亮太郎 藤井孫兵衛 明23.1
若冲画譜 近藤徳太郎[他] 藤井孫兵衛 明23
御代の花 山田光太郎,藤井孫兵衛 藤井孫兵衛 明25-31
尋常小學習字手本巻1〜8 高山竹治郎 藤井孫兵衛 明治26.11
徒然草新釈 渡辺弘人 藤井孫兵衛〔ほか〕 明26.1
平安遷都紀念祭第四回勧業大博覧会聯合計画 紀成常喜 藤井孫兵衛 明26.5
生間流式法祕書拔萃 生間正起藤井孫兵衛 明治34.7
京都府教育会教育品展覧会出品に対する批評 京都府教育会  藤井孫兵衛, 明36.11
教育品展覧会記事 京都府教育会 藤井孫兵衛 明治36


五車楼

元明史略 後藤芝山 増補 明治3
国史略. 巻1-5 岩垣松苗 明7.5
元明史略字引 吉田太郎 明10.1
国史畧 巻之1 岩垣松苗 1878.9210.1
国史畧 巻之2 岩垣松苗 1878.9210.1
国史畧 巻之3 岩垣松苗 1878.9210.1
国史畧 巻之4 岩垣松苗 1878.9210.1
国史畧 巻之5 岩垣松苗 1878.9210.1
国史略. 2編,3編 菊池純 明13.12 別製本
国史略二編・三編字引 井上重孝 明13.10
十八史略備考 奥野精一(遜斎) 明13.4
増補元明史略 岩垣其暉(謙亭) 2版  明14.7
国史略二編・三編字類大全 春日仲淵 明15.3
国史略字類大全 松山喜輔 明16.3
十八史略 曽先之[他] 11刻2版  明16.5
増補元明史略 藤沢南岳 明17.8
増補元明史略 後藤芝山[他] 明17.2
十八史略 曽先之[他] 明18.12
増補元明史略 後藤芝山[他] 2版 明18.3
風俗人情現時社会之実況 羽田高英(吐夢) 明20.1
小学日本史. 上巻 池田保之助 明21.7
さゝなみ 西村天囚 明21.12
仏教折疑論 島村岩吉,大沢兵四郎 明24.2
中林竹洞竹渓翁墓碑建立薦事会展観録 村上和光  明27.5
言葉の教 藤井孫兵衛  1895
英文記帳法 田中俊二郎 明35.3
生間流式法祕書拔萃5巻 生間正起 藤井孫兵衛 明治34.7
実践倫理要義 山本良吉 1902150
実践倫理礼法編 山本良吉 明34.9
京都名勝帖 藤井孫六 明36.5
亰都名勝記 〔黒田讓〕 京都市參事會 明治36.4
あやにしき 藤井孫六 明36.12
松園美人画譜 上村松園[他] 明36.12
京都府小学校教員検定試験問題集. 自明治33年至明治37年 神谷昌一 明37.9
時局問題教育資料京都府師範学校附属小学校 1904
体操における人体生理 横地捨次郎 明37.9
歯牙衛生 遠藤大太郎 明38.4
商業道徳要義 江文城 明39.9
校訂翁草 1 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 2 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 3 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 4 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 5 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 6 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 7 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 8 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 9 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 10 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 11 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 12 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 13 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 14 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 15 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 16 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 17 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 18 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 19 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 20 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
校訂翁草 首巻 神澤貞幹編 ; 池邊義象校訂 1905.12-1906.5
第二十聯隊 真下飛泉,塩見波光[他]  6版 明39.2
第三十八聯隊 真下飛泉,津田神渓[他] 5版 明39.2
お墓詣 林田撫水[他] 4版 明39.3
黒髪塚 林田撫水[他] 明39.9
児玉大将 林田撫水[他] 明39.9
勇士の涙 林田撫水[他] 3版 明39.3
女官通解浅井乕夫 1906
秋香歌かたり 中邨秋香 1907
桂園遺稿 上巻 [香川景樹‖著] 1907911.158
桂園遺稿 下巻 [香川景樹‖著] 1907911.158
京乃町 秋吉帆月 五車楼 1907 
日本読本五車楼編輯部 1907291
議会ト外交 間瀬文彦 1910319.1
自由党史 上巻 宇田友猪 1910 
自由党史 下巻 宇田友猪 1910 
造花の栞丹羽三郎 明40.4
現行小学校諸法令 山松鶴吉 明40.6
洪水物語. 上 真下飛泉[他] 明40.9
大山元帥  真下飛泉[他] 25版 明40.5
学校及家庭用言文一致叙事唱歌. 第1-8,10-12 真下飛泉 明38-40
商業法規通論 浅田賢介 明41.3

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by westedition | 2009-05-29 13:31 | 京都

佐々木竹苞楼

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《銭屋惣四郎の初代は享保八年生れで春重といったが、幼少の頃堀川通りにあった書肆銭屋儀兵衛の店に入って業を修め、寛延四年に独立して姉小路通り寺町西入ルで店を開き、主家の銭屋の名前を許されて銭屋惣四郎を名乗り、書林仲間に加入を認められた。ところが二代目春行の時、天明八年の大火が起って類焼した。これによって同家は板木や古い記録をほとんど全部焼失したといっているが、文化二年に再建する時に寺町御池下ル(本能寺前)に新しい土地と屋敷をもとめて移ってきた。》《銭屋惣四郎はその後、竹苞楼を称号として、現在まで営業している。その間、元治のどんど焼きにも焼けて、文化以来の記録や、版木類を多く喪失したようだが、復旧した店舗は、文化再建当時の様子を保存していて、店頭に「出し箱」の看板をおく徳川中期の書籍商の様子を、今日竹苞楼において見ることができるのである。》(脇村義太郎『東西書肆街考』岩波新書、一九七九年)


発行書目

泡茶訣 竹田先生自筆 竹苞樓 [?]
勢多唐巴詩 3巻 胡逸滅方海著 ; 惠萊安陀羅校 竹苞樓 1771
吹寄蒙求 片屈道人/編輯 銅脈先生/考訂 佐々木惣四郎 安永2
清風瑣言 残1巻 無腸翁/著 竹苞樓 寛政6序
真蹟臨本三種歌合 竹苞樓 : 瑶芳堂 1802
校本古文眞寶後集 2卷 黄堅輯 鈴木善教校本 竹苞樓 1857

中外貨幣度量考 瓜生三寅 竹苞楼 明1
竒文欣賞 残1巻 磐渓子/論評 竹苞樓 明治1序
萬国公法 第1巻 - 第4巻 畢洒林著 西周助訳 竹苞樓等 1968
皇朝千字文 川瀬白巌[他] 佐々木惣四郎等 明6.7
ウイルソン氏リートル直譯初編 上 ウイルソン氏 竹苞樓 1873
読史末議 西川文仲 竹苞楼 明8.10
十七兼題解 熊木貞明講述 竹苞樓 1875
雑字類編. 1-7巻 柴小輔[他] 佐々木惣四郎等 明9.4
続文章軌範纂評 片山勤 佐々木惣四郎 明10.2
文章軌範纂評 安藤太郎 2版 佐々木惣四郎等 明11.8
文語湧泉 西川文仲 竹苞楼 明12.5
広益題画詩刪 山添直次郎 佐々木惣四郎 明12.6
広益題画詩刪 山添直次郎 竹苞楼 明12.6
続文章軌範纂評. 巻3-7 鄒守益[他] 佐々木惣四郎 明12.6
款藪 森川竹窓 竹苞楼 明13.3
山陽詩鈔集解 頼又次郎[他] 佐々木惣四郎 明14.10
山陽詩鈔集解. 巻1-4 三宅左平 佐々木惣四郎 明治14
文章軌範 謝枋得/編次 安藤秉/纂評 安富國民/標註 佐々木惣四郎等 明15.6
文章軌範注釈 千田一十郎 佐々木惣四郎等 明15.7

若竹集 創業期出版記録 上・下 水田紀久 佐々木竹苞楼書店 1975 竹苞叢書1
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by westedition | 2009-05-11 20:53 | 京都

星林社

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発行書目(1948年まで)

芭蕉抄 松尾芭蕉[他] 昭和21 京大教養講座本1
東洋の建築 村田治郎 1946 學生部叢書10
不夜庵物語 吉井勇 1947.11.20
アメリカ新聞と新聞記者 ジヤーナリズムの手引 中野五郎 1947
王将 伊藤大輔 1948 シナリオ叢書1
科学者のことば 和辻春樹 1948

雑誌『映画芸術』1巻1号(1946.7)〜4巻8号(1949.8)

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題 名=不夜庵物語
発 行=昭和22年11月20日
著 者=吉井勇
発行者=沢田広二
印刷者=岡島善次
発行所=星林社
京都市中京区新町通四条上ル
装 幀=樋口富麻呂
タテ=19cm
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by westedition | 2009-05-10 13:45 | 京都

三秀舎

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題 名=四季球根の作り方 付花言葉
発 行=大正13年7月20日
    昭和5年1月20日8版
著 者=中村奎史
発行者=三好徳之助
印刷者=三好徳之助/三秀舎印刷所
発行所=三秀舎
京都市三哲通猪熊西入
タテ=19cm






発行書目

ザートヴィッケンの栽培法 / 中村奎史 大正13
西洋野菜の作り方と其調理法 / 万年青主人 大正13
わかり易い肥料の智識と施し方 / 中村奎史 大正13
四季球根の作り方 / 中村奎史 大正13
蔬菜園芸百話 / 浦川卯之助,尾本二郎 大正14
庖厨園芸 / 浦川卯之助,尾本二郎 大正14
園芸講演集 / 京都市農会 大正15
蔬菜促成栽培法 / 橋本章司 昭和2
副業としての養鯉、養蛙法、花卉、洋菜、硝子室一般の智識 / 京都市農会 昭和2
実験瓜類の栽培と調理法 / 中務華将 昭和2
露地草花園芸 / 岩原幹夫 昭和3
作物病虫害防除用薬剤要覧 / 尾本二郎,中務将三 昭和3
四季球根の作り方 / 松原秀雄 昭和7
市場向蔬菜の作り方と促成軟白早出法 / 松永数夫 昭和7
稲作改良増収法 / 宮川綱三 昭和8
柿栗梨桃無花果葡萄の栽培秘法 / 松原秀雄 昭和8
農産物加工法と其販売法 / 宇津重夫 昭和8
病虫害駆除予防必携 / 松原秀雄 昭和9
結球白菜の栽培と採種法 / 松原秀雄 昭和9
実験苧麻栽培法 / 田端源太郎 昭和10
趣味と実利菊と朝顔の栽培法 / 松本三郎 昭11
蕪菁の栽培と加工法 / 松本三郎 文化時報社三秀舎, 昭和12
大根の栽培と主なる加工法 / 松本三郎 文化時報社三秀舎, 昭和12
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by westedition | 2009-05-02 21:59 | 京都

開益堂 細川清助

《開益堂
 細川清助
  明治十七年十一月二十二日生
  三条通寺町西入
 本店は初代清助氏の創業に拘り、当主は其の二代目である
 初代は其の初め吉野屋大谷仁兵衛書店に入り和本業を修め明治十年頃独立して寺町姉小路下東側で開益堂を興し和漢古典籍の販売の傍ら茶の湯、陶器に関する出板を営んでゐたが明治二十五年業務の発展に伴ひ現在地に移転した。氏は温厚篤実にしてまた斯道に精通し、商売日に繁昌して世に開益堂の名を現はした。明治四十一年九月六十一歳をもつて物故したので当主清助を襲名して其の業を継承し爾来今日に及んでゐるが、今や父祖の業をして益々盛ならしめ、東西和本界において顕著なる存在を示してゐる》『日本出版大観』1930)

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題 名=ELEMENTARY SPELLING BOOK
発 行=明治20年9月
著 者=NOAH WEBSTER,L.L.D
出版人=戸田直秀
発兌人=細川芳之助
発兌人=細川清助
印刷者=
発行所=
装 幀=
タテ=17cm






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題 名=ナシヨナル読本第二
発 行=明治20年2月
    明治21年4月第三版校正
著 者=
出版人=戸田直秀
発兌人=細川芳之助
発兌人=細川清助
印刷者=
発行所=
装 幀=
タテ=19cm





発行書目

詩文必携 / 馬場文英 開益堂, 明13.12
日本政記字類便蒙 / 江坂彊近 開益堂, 明14.5
十八史略詳解 / 平木保景 開益堂, 明15.5
皇仏刑法治罪法字引 / 白井吉太郎 開益堂, 明15.10
治罪法書式註釈 / 田中宗雄 開益堂, 明15.3
治罪法註釈並ニ追告 / 田中宗雄 開益堂, 明15.3
日本外史訓蒙大全 / 林茂満 開益堂, 明18.4
日本政記増補字類便蒙 / 江坂彊近 開益堂, 明18.1
日本読本字引 / 松岡信貞 開益堂, 明22.1
蓮如上人御一代記図絵 / 清水常太郎 開益堂, 明25.9
京都名所案内 / 岩崎喜助 細川開益堂, 明28.3
普通農商百題用文 / 岩崎喜助 開益堂, 明28.3
雅俗清韓通語集 / 藤懸永治 開益堂, 明28.3
陶説 / 朱〓(海塩)[他] 開益堂, 明36.3
都風俗雛形 / 松岡信貞 開益堂, 明36.4
景徳鎮陶録 / 藍浦[他] 細川開益堂, 明40.4
開益堂書目. 第13号(大正2年3月改正) 開益堂, 大正2
元禄模様雛形 / 田中重信 開益堂書店, 大正6
蓮月尼歌集 細川開益堂, 大正7

開益堂発売書目. 第9号 細川清助, 〔 〕
珠算初歩 / 吉田忠健 細川清助, 明10.6
雅俗必読日用作文大成 / 平木保景 細川清助等, 明11.10
雲樵画譜 / 池田雲樵 細川清助, 明13.12
万職図式 / 野田文行 細川清助, 明13.6
刑法註釈 / 田中宗雄 細川清助等, 明15.2
三府名所独案内図会 / 馬場文英 細川清助, 明16
詩作必携新撰以呂波韻大全 / 森彦太郎 細川清助等, 明19.9
尾形流画譜 / 寺田岩次郎 細川清助, 明27.3
鑑定必携日本画人伝. 首,1-13巻 / 北村佳逸 細川清助, 明28.4
帝国新玉篇 / 岩崎随鴎 細川清助, 明28.6
鼻くらべ / 野々口隆正 細川清助, 〔明治初年〕
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by westedition | 2009-04-30 16:58 | 京都

矢代書店

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《年少の頃からの読書癖と蔵書癖から、数年前から河原町蛸薬師の回天堂に関係し、昨年正月には、正式に前経営者に肩代りして、回天堂の経営に乗出し、小売部門から出版門[ママ]へと機を待つ内、敗戦後自由解放の声に応じて、先づ出版の自由が認められる様になつた。
 丁度昨年十一月恩師小牧先生が、拙宅の近くに引越して来られた。九大を定年で退職せられ、京大で余裕ある身体を持たれる先生の出現は九月末に父を失つて十月に召集を解除され、虚脱状態にあつた自分にとつて亡父の再来の様に感ぜられ、出版に対する情熱は火の様に燃上つた。寒い冬の日を迎へて先生が黒い防空頭市[ママ]で拙宅を訪問される日が、度々続いた。自分も亦先生の御宅を尋ねて出版の抱負を披瀝した。先生の文学に対する深き理解と高邁なる人格とは私をぐんぐん出版の実行に駆り立てた。用紙の不足、印刷の隘路等一切を乗越えて只管出版へ突進した。そして先づ、旗上げに随筆専門の雑誌の発行が決定した》(矢代庄兵衛「待避線・随筆誕生」『随筆』創刊号、昭和21年7月1日発行。文中「小牧」は小牧健夫)


発行書目

野火 アンリイ・ボルドオ[他]  昭和21
現代英国君主制 アンドレ・モーロア[他] 再版昭和21
湖 シュトルム 渡辺格司訳 改訂版1947.3.15
国際物語 大山千代雄 1947
懺悔としての文学 成瀬無極 昭和22
グリンム研究. 語学篇 田中梅吉 昭和22
文明の行方 鼓常良 昭和22
ボオドレエルの世界 福永武彦 1947.10.5 海外文学新選1
さらば夏の光りよ 津村信夫 昭和23

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題名=ボオドレエルの世界
発行=昭和22年10月5日
   図は昭和23年3月1日再版
著者=福永武彦
発行者=矢代庄兵衛
印刷者=若林吉郎兵衛
発行所=矢代書店
京都市中京区河原町通四条上ル
装幀=桜井康
タテ=19cm





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題名=随筆
卷号=1巻1号
発行=昭和21年6月1日
編輯者=金指正三
発行者=矢代庄兵衛
印刷者=河北印刷工業所
発行所=矢代書店
京都市左京区下鴨宮河町
タテ=21cm






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題名=詩人
卷号=1巻1号
発行=昭和22年1月1日
編輯者=長江道太郎
発行者=矢代庄兵衛
印刷者=土山定治郎
発行所=矢代書店
京都市丸太町通河原町西
表紙=庫田叕
タテ=21cm






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題 名=湖
発行=昭和22年3月15日
訳 者=渡辺格司
発行者=矢代庄兵衛
印刷者=河北印刷工業所
発行所=矢代書店
京都市丸太町通河原町西
タテ=18cm
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by westedition | 2009-04-28 14:17 | 京都

ヒロヲ書店

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題 名=歌集 母恋ふ鳥
発 行=大正9年3月5日再版
著 者=佐伯新一郎
発行者=田村幸太郎
印刷者=田村幸太郎/ヒロヲ書店印刷部
発行所=ヒロヲ書店
京都市四条通祇園
装 幀=山口八九子
タテ=15cm





発行書目

母恋ふ鳥 佐伯新一郎 1916.11.3 祗園叢書1
猫の眼玉 畠鳩村 1921 祇園叢書2

《田村幸太郎のヒロヲ書店(四条通祇園)は佐伯新一郎『母恋ふ鳥』(大正五)、畠鳩村『猫の眼玉』(大正九)を刊行。前者は徳田秋声の序と生田蝶介の序歌、山口八九子の木版画で飾られた瀟酒な歌集。佐伯は鳥取出身で『演劇画報』京都支局長だったという。後者には近松秋江の序があるので京都では珍しい早稲田派と呼べるかもしれない。》
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by westedition | 2009-04-26 20:35 | 京都

清閑舎

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発行書目

立華 水谷川紫山 昭15 清閑叢書1
和鏡粹聚 広瀬都巽編 上巻, 下巻 1941
増穂残口墓碑発見 鈴鹿二十一 1941
揮毫宜便 楠瀬日年 1941
日本刀各時代の様相 三矢宮松 昭和18 美術懇話会叢書3
日本銅磬の研究 広瀬都巽 昭和18
イタリアとドイツ ハインリッヒ・ヴェルフリン[他] 昭和18
古活字本研究資料 和田万吉 1944
大東亜建築論文索引 京都帝国大学工学部建築学教室 1944
高麗陶磁の研究 野守健 1944
古活字本研究資料 和田万吉 昭和19
高麗陶磁の研究 野守健 昭和19
大東亜建築論文索引 京都帝国大学工学部建築学教室 昭和19
東大寺戒壇院 昭和19


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題名=イタリアとドイツ
発行=昭和18年10月20日
著者=ヴェルフリン
訳者=杉田益次郎
発行者=鈴木直樹
印刷者=鈴木直樹/日本写真印刷有限会社
発行所=清閑舎
京都市中京区錦小路通烏丸東入
装幀=
タテ=21cm




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題名=清閑
卷号=改卷第二冊
発行=昭和15年8月15日
編集兼発行者=鈴木直樹
印刷者=鈴木直樹/鈴木尚美堂
発行所=清閑舎
大阪市東区道修町四丁目一
装幀=
タテ=22cm

創刊号(昭和12年10月)〜14冊(昭和17年12月)?
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by westedition | 2009-04-15 21:31 | 京都

立命館出版部

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京都法政学校

商行為法 入江良之 〔明35〕 京都法政学校第2期第1・2学年講義録
経済学 田島錦治,戸田海市 明35 京都法政学校第2期第1,2学年講義録
民法物權 仁保龜松,石坂音四郎講述 1903 京都法政学校講義録
法学通論 織田万 〔明36〕 京都法政学校第2期第1学年講義録
行政法 織田万 〔明36〕 京都法政学校第2期第1学年講義録
商行為法 入江良之 〔明36〕 京都法政大学第2期第1・2学年講義録
商法総則 毛戸勝元 〔明36〕 京都法政学校第2期第1学年講義録
会社法 毛戸勝元 〔明36〕 京都法政学校第2期第1学年講義録

立命館大学

文法本位としたる最新英文和釈法 清水起正 立命館大学 昭和3
百人一首の講義 生田蝶介 立命館大学出版部 昭和5 生田蝶介作歌参考叢書6
文芸科外読本 南江二郎 立命館出版部 1934.5.1
國會開設前後の京都 羽室龜太郎 1937
立命館大学交友名簿 富田正三編 1938.12.20
立命館要覽 竹上孝太郎 1941
万葉大和 大井重二郎 1942.6.20
古事記論攷 倉野憲司 1944.7.15
立命館大学法文学部文学科創設記念論文集 立命館大学 昭和16
立命館創立五十年史 立命館五十年史編纂委員会 立命館大学五十周年記念事業局 1953
明治初期文化資料展観目録 立命館大学図書館 〔1955〕
故藤原廸子遺稿学術論文集 菊池立身,中田五一 立命館大学生物学研究会 1958 立命館大学生物学研究会紀要特別
立命館大学図書館増加図書目録第8巻(昭和33年) 立命館大学図書館 1960
明治大正思想史関係所蔵文献目録 立命館大学人文科学研究所 1961
叢書集成書名著者名索引 立命館大学文学部中国文学,東洋史学研究室 立命館大学文学部 1963
東洋文化論叢 立命館大学人文学会 立命館大学人文学会 1967
逐次刊行物総合目録第1部 立命館大学図書館 1967
社史目録 立命館大学経営学部 1969
立命館大学校友名簿 昭和45年 立命館大学校友会 1970
[以下略]


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題名=立命館大学交友名簿
発行=昭和13年12月20日
編輯者=富田正三
発行者=富田正三
印刷者=昭文堂山崎印刷所
発行所=立命館出版部
京都市上京区広小路寺町東入
タテ=15cm







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題名=古事記論攷
発行=昭和19年7月15日
著者=倉野憲司
発行者=竹上孝太郎
印刷者=堀井清一/弘文社
発行所=京都印書館 立命館出版部
京都市中京区河原町三条上ル二丁目下丸屋町三九〇
タテ=21cm
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by westedition | 2009-03-23 15:00 | 京都

甲文社

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中市弘略歴
《明治四十四年十一月十二日、父一雄、母ふさ子の次男として、上野市向島の宅で生れる。父は広島県三好[ママ、三次]市の積山家の出身にて、歌人中村憲吉の従弟にあたり、上野市で医を業とした。上野市立小学校、桃山中学校(桃山学院)を経て昭和十三年日本大学法学部を卒業、昭和十五年五月、株式会社甲鳥書林を京都市下鴨に設立し、主として文芸、学術、美術書を発行、昭和十七年四月東京銀座に営業所、本の小売店を設置す。同年五月、和歌山市の宮井太郎吉三女梅子と結婚す。
 昭和十八年四月、戦時企業整備により天理時報社出版部、古書通信社数社と統合、新たに株式会社養徳社っを設立し、その代表取締役社長に就任。海軍監督工場天理時報社の専務取締役、陸軍監督工場日本糧果株式会社の取締役を兼任。その間昭和二十年八月の終戦まで、新村出選集全五巻、朝鮮古文化総鑑全十二巻、昭和俳句叢書全十巻、昭和歌人叢書全十巻、カトリック文芸叢書全十巻等の全集並びに五〇〇余種の単行本を発行した。また「三田文学」「幻想[ママ、玄想]」等の月刊誌を発行、戦時企業整備統合後は海軍予科練の全教科書をも印刷発行す。
 昭和二〇年八月終戦後、職を辞して郷里に蟄居す。昭和二十二年四月株式会社甲鳥書林を再建し、居を京都下鴨に移し、昭和二十五年十二月まで王子三社の代理店日亜商会大阪支店、内外通信社博報堂大阪支店の顧問となる。昭和三十五年には本社を東京に移転、主に文芸書の出版と月刊「衣食住」「陸海空」を発行す。また湯川秀樹選集全五巻、松下幸之助著「私の行き方考え方」「PHPのことば」、早川徳次著「私と事業」「続私と事業」、石坂泰三著「泰川随談」等財界人の自伝、随筆集を始め、歌集、句集、文芸書等三八〇余種の単行本を発行、現在に至っている。また昭和四十二年甲鳥PRセンターをも設立、PR誌の印刷発行と不動産部をも併設している。》(中市弘『歌集山望』甲鳥書林、一九七六年、より)

発行書目

細川幽斉 川田順 昭和21
目に見えないもの 湯川秀樹 昭和21.3.20
芭蕉雑纂 菊山当年男 昭和21.8.20
作家の歩みについて 大山定一 昭和21
憲法改正断想 佐々木惣一 昭和22
寺田寅彦の追想 中谷宇吉郎 昭和22
社会歌雑記 高田保馬 昭和22
山海抄 川田順 昭和22
演劇手帳 三宅周太郎 1947.3.10
疎林 佐々木惣一 昭和22.12.10
原子と人間 湯川秀樹 1948
ガラス入門 杉江重誠 1948
ゲーテ小品集 小牧健夫 1948
朝蝉 水内鬼灯 1948
寺田寅彦の追想 中谷宇吉郎 3版1948
子供記 鈴木藤太郎 改訂1948
地に星は瞬く 鈴木藤太郎 1948
楡の花 中谷宇吉郎 1948
原子と人間 湯川秀樹 昭和23
地震と災害 佐々憲三 昭和23
瑠璃帖 杉江重誠 昭和23
フランス文学序説 太宰施門 昭和23
西は何方 柳田国男  1948
地震と災害 佐々憲三 1948
キャラバン ヴィルヘルム・ハウフ他  昭和24
バルザツク. 上巻 太宰施門 1949
東洋文化の問題. 第1号 京都大学支那哲学史研究会 1949
女のこころ 辛島恵以子 1949
いのちが青くもえている 岸宏子 1949
日本国憲法読本 大石義雄 1949
世界の運命と国家の運命 鈴木成高 1949
古典と現代 泉井久之助 1949
労働価値説の分析 高田保馬 1949 社会主義経済学研究1
バルザック. 下巻 太宰施門 1949
動物学上著名な日本産動物 駒井卓 昭和24
演劇手帳. 続 三宅周太郎 昭和24
西はどつち 柳田国男  1950
日本色名大鑑 上村六郎,山崎勝弘 改訂1950

雑誌『手帖』第1冊1947〜

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誌名=手帖
卷号=第三冊
発行=昭和23年4月30日
編集者=矢倉年
発行者=中市弘
印刷者=若林吉郎兵衛/大日本印刷株式会社
発行所=甲文社
京都市左京区下鴨泉川町六
表紙=レンブラント
タテ=18cm





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題名=芭蕉雑纂
発行=昭和21年8月25日
著者=菊山当年男
発行者=中市弘
印刷者=富森茂彰/内外印刷株式会社
発行所=甲文社
京都市左京区下鴨泉川町六
装幀=浜辺万吉
タテ=22cm






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題名=演劇手帳
発行=昭和22年3月20日
著者=三宅周太郎
発行者=中市弘
印刷者=若林吉郎兵衛/大日本印刷株式会社
発行所=甲文社
京都市左京区下鴨泉川町六
装幀=高木四郎
タテ=19cm


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題名=作家の歩みについて
発行=昭和21年11月20日
著者=大山定一
発行者=中市弘
印刷者=富森茂彰/内外印刷株式会社
発行所=甲文社
京都市左京区下鴨泉川町六
装幀=
タテ=18cm
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by westedition | 2009-03-05 21:54 | 京都