藤谷崇文館

《崇文館・学究社
 藤谷芳三郎氏
 明治三十年一月生
 西区靭下通二ノ八
 当家は北尾家(今の北尾新聞店)の別家で初代を伊助と称した。二代目長吾氏は年少の頃大阪市岡本偉業館に入店し先代仙助氏に仕へて修業すること十三年間。明治三十五年頃独立して崇文館を創業し軍隊物、中等参考書の出版を主とし大阪出版界では特異な地盤を開拓して堅実なる業礎を築いた
 大正八年一月長吾氏四十五歳で死去の為め当主芳三郎君が其の跡を継いだ。君は大阪市南区綿屋町大浜徳蔵氏の三男、歳三十の時先代と同じ岡本偉業館に入り、修業中大正六年第八聯隊に入営し大正八年除隊となるや此の機会に独立すべく自ら芳文館を興し『英語早道』外数点を出版し之れより其の緒に就かんとするの折柄、長吾氏に男子なく懇望されて其の長女千代子さんと養子縁組し次いで大正十年家督を継いだ。君は資性極めて淡白にして情義に厚く家督を継ぐや先代の遺業を継いで家運の隆盛を計り昭和二年学究社の商号を併用して小学物の出版に新生面を拓き或は大淵[、]井上、脇阪、岡本君等と国民出版社を興して日記類の出版に目醒しい活躍を見せてゐる。》(『日本出版大観』1930)


刊行書目

改正書式全書 雑賀昇 明39.11
家庭と教育 中川愛氷 明39.10
物理の話 藤谷長吾(省軒外史) 明39.9
植物の話 省軒外史 明39.9
動物の話 省軒外史 明39.9
電気の話 省軒外史 明39.9
人生の半面 中川愛氷 明40.9
改正帝国六法全書 法律研究会 明40.12
裁判所構成法及附属法規 法律研究会 明40.11
生殖器病顧問 関藤治郎 明40.5
通俗皮膚病顧問 関藤治郎 明40.3
簡易柔術実用形 山本柳道斎(正道) 明40.3
美文規範 中川愛氷 明40.3
新編祝文一千題 和田耕夫 明40.1
女子消息文のゆきき 多田令子 明40.11
雪月花 中川愛氷 明40.4
名家奇文集 中川愛氷 明40.3
紀行名文集 中川愛氷 明40.4
最新自習詩作法 和田耕夫 明40.1
短文百家選 中川愛氷 明40.3
帝国軍隊文鑑 横山順 明41.4
小倉百人一首 多田令子 明41.5
日本式小学校体操教授書 高橋広吉 明42.3
最新普通女子書翰文 藤谷長吾 明43.5
最新普通書翰文 崇文館編輯部 明43-44
傑人大久保甲東 田中稲彦 1911
五十四名家集富塚徳行 1911
選註蘇東坡詩集 蘇東坡 1911
日本国典十講吉井五 1911
営業税の詳解 小倉政市 明45.2
梱包積載教範改正草案 明45.6
雁のかげ 美山孝子 明45.2
地租事務便覧 水島浦太 大正1
習字速成新法 若林快雪[他] 大正1
算術講義 磯野正登 大正1
最新化学分析書 斎藤正次,高岡斉 大正1
最新生理衛生講話 鳥居百三  大正1
最新図画講話 平井富夫 大正1
代數學講義 林茂[他] 1912
大英帝国青年訓 ゴールド 1912
読史余焰 梅田又次郎 1912
学理的事業管理法 ウインスロー テイラー 1913
最新作文法講話 柴田隆 1913
東都浮浪日記北浦夕村 1913
騎兵陣中必携 TC氏 大正4
最新式重砲兵須知 武揚社編輯部 大正5
新撰壮丁教本 山県源九郎 大正6
最新式海軍須知 武揚社 大正6
ハイネノ詩 尾上八郎 1918.5.15
ハイネの詩集 松山敏 3版 1923.6.20
徒然草 飯田豊 大正13
シヱリーの詩集 シヱリー[他] 2版 1924.6
掌中新辞典 飯田菱歌 大正14
忠魂烈士維新物語 葉多黙太郎 大正14
歴史に名高き勤王志士物語 葉多黙太郎 大正14
歴史に名高き孝子美談 葉多黙太郎 大正14
やさしい無線電話の話 柳一郎 大正15
家庭の御料理 日本家政研究会 大正15
小学新唱歌 小学校唱歌教材調査会 大正15
柔道入門 服部興覇 大正15
歩兵八書 武揚社  大正15
全国市町村便覧 1926.2
最新青年訓練教科書 戸井英太郎 昭和7
工兵須知 改訂 昭和8
最新歩兵須知 昭和8
最新重砲兵須知 藤谷崇文館 昭和9
歩兵四書 昭和9
軍隊内務全書 陸軍省 昭和12
歩兵須知 改訂  昭和12
印章教本 藤本胤峯 昭14
人生読本大地の叫び 中野尅子 昭和17

c0199030_217282.jpg

題 名=ハイネノ詩
発 行=大正7年5月15日
訳 者=尾上八郎(柴舟)
発行者=藤谷長吾
印刷者=河上貞次郎
発行所=藤谷崇文館
大阪市東区北久宝寺町四丁目
タテ=18cm










c0199030_2185692.jpg

題 名=ハイネの詩集
発 行=大正12年6月23日3版
訳 者=松山敏
発行者=藤谷芳三郎
印刷者=井下精一郎
発行所=崇文館書店
大阪市西区信濃橋交叉点西入ル
タテ=13cm
[PR]
by westedition | 2009-04-16 21:10 | 大阪


<< 文友堂 清閑舎 >>